お年寄りのいる家でありながら、あえて狭い敷地をフル活用するため木造3階建てにしました。一般的に高齢者住宅はワンフロア集約型が多いのですが、安全性や快適性を確保した多層住宅です。しかも、デザイン的にも斬新な意匠をこらし、大いに先鋭的なムードを取り入れてみました。

外観はメタリックな質感を生かした異素材の組み合わせ、玄関は御影石の床にモダンなドア、内部は一転してさまざまな無垢の木を多用したウッディな空間です。いちいの柱が立つ玄関ホールの奥にホームエレベーターを設置し、3階建てのハンディを解消しています。2階には和室が3室とダイニング・キッチンを設け、すべて開け放つと大空間になる設定です。3階にはお年寄りが寝起きする畳ベッドの寝室があります。多様な木素材と和素材が織りなす空間が、温故知新の落ちついた生活の舞台となりました。



シルバー世代にとって使いやすいダイニング・キッチンとは。そんな視点から、カタチにとらわれず調理と食堂が一体となった機能的なダイニング・キッチン。

  2階にある続き間の和室。お年寄りが心なごませる場所はやっぱり日本間。2階には和室が3部屋あり、すべての襖を開け放つと広い和空間になる。