| 稲 垣 |
そうです。
極論を言えば家だけでなく車庫や物置や作業所など人命と財産が入る建物には全て建築基準法で確認申請時の添付義務を発生させるべきだと考えています。
たとえ申請時の審査手数料が高くなっても。だいたい構造計算などそれほど目玉
が飛び出るほどの金額は掛からないのですから。
添付義務化してしまえばやらざるを得ないでしょう。 |
| 編集部 |
提出義務がないからといって構造計算をしないのはお客様に対して無責任だと言うことで結論付けていいですね? たしかにJRの事故と相通
ずることはありそうですね。 |
| 稲 垣 |
でも古い家でも歪んでない家はまったく歪んでないですよ。
ご近所がかなりひどい状況でも。
その原因を私なりに推測して実践し始めました。
一般の方はなかなか聞いたことは無いと思うのですが「中曳き梁」が歪まなかった要因ではないかと思っています。 |
| 編集部 |
なかびき梁? |
| 稲 垣 |
建物の端から端まで一本の梁で繋ぐんですね。私が拝見した家は端から端まで5間(けん)〜6間(9m〜11m)くらいが多かった。
当然その長さの梁で角材はありえませんから丸太梁ですね。
昔は松の丸太が主流でした。建物の端から端までを継ぎ目なしの一本の梁で繋いでいたために歪みが少なかったのではないかと思われます。
角材では何箇所かで繋がらなければなりません。こう言う事は構造計算では判りません。大工さんの経験則ですよね。
現在、松の丸太はほとんどないので杉の丸太で中曳き梁を掛けています。
昔の豪農の館や民家に行くと曲がった丸太の梁が何本もあるじゃないですか。
あれですね。昔ながらの大工さんの知恵や経験の上に構造計算と言う作業を被せてこそ安全への担保だと思います。 |