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| 編集部 |
タイトルである「断熱住宅が地球を破壊する」とは、オゾン層破壊と地球温暖化にどのような関係があるのですか? |
| 稲 垣 |
ズバリ「断熱材」です。それもグラスウールやロックウールの綿状断熱材ではなく、板状の断熱材や現場で吹付けするウレタン系の断熱材です。 |
| 編集部 |
専門的で解かりにくそうなお話ですね。 |
| 稲 垣 |
でも、大切なことなので、少し我慢して聞いてください。現在生産されている物はフロンではなく代替フロンによる発泡方法です。でも、かつて生産されたものはフロンで発泡しています。厚さ50mmで、畳1枚分の押出し法ポリスチレンフォームに、どれくらいのフロンが入っているか想像できますか? |
| 編集部 |
正直、想像もつきません。 |
| 稲 垣 |
たった1枚で、家庭用大型冷蔵庫の冷媒として使用されるフロンの約3倍です。40坪ほどの家の断熱材すべてがこれだとしたら、おおよそ100〜150枚は使用されています。 |
| 編集部 |
1軒の家で、冷蔵庫300〜450台分ですね。 |
| 稲 垣 |
家電リサイクル法施行後、冷蔵庫やエアコンからはフロンを抜き出して処分しなければならない事になっています。けれど、断熱材からフロンを回収しなければならないとは言われていませんし、回収する方法もありません。リサイクルは元々できない品物なので、不用になれば焼却処分しか方法はありません。焼却すれば抜け出したフロンは必ずオゾン層に達し、破壊します。 |
| 編集部 |
「今は代替フロンだから大丈夫」と言う声も聞こえてきそうですが。 |
| 稲 垣 |
代替フロンは確かにオゾン層を破壊しない代わりに、地球温暖化物質は二酸化炭素の約900倍です。硬質発泡ウレタンフォームに至っては、製品の状態から徐々にフロンが抜け出します。 |
| 編集部 |
数字を聞いているだけで恐ろしくなってきますね。 |
| 稲 垣 |
現在、外断熱の住宅においての主流は「フェノール樹脂系断熱材」です。夢の断熱材とまで言われました。フロンや代替フロンは使っていません。しかし、その物質性能上焼却処分は難しく、リサイクル方法も現在のところまったくありません。また、他の断熱材に比べるとホルムアルデヒド濃度が高い、収縮率が高い、水(湿気)に弱いという欠点があります。これは実際に使用されている業者側も良く知らないらしいです。 |