ショールームに行こう! システムバス編

稲 垣
さて、今回から2回に渡りまして、システムバス、お風呂の話です。
編集部
前回までのシステムキッチン編は読者にも好評でした。 某メーカーさんでは、フリーで来場するお客様が一時的に増えたとか。
稲 垣
恐らくこういった仕事をしていても、設備機器メーカーさんのショールームを短期間で数多く見学させていただく機会というのはあまりありません。そういった意味では、僕が一番勉強させてもらったのではないでしょうか。
編集部
キッチン編で一番お気に入りのメーカーはどこでしたか?
稲 垣
商品自体が一番新鮮だったのは、サンウェーブと日立かなぁ? ショールームの作り方はクリナップ。雰囲気はINAX。ショールームレディの応対の気持ちよさ、商品造りの明快さはTOTOとYAMAHA。それぞれ抜きん出たところはありますよ。
編集部
では早速ですが、システムバス編をお願いします。

YAMAHA リビングテック 長岡ショールーム

YAMAHAイメージYAMAHAマップ

前回のシステムキッチン編でも少し書きましたが、実際のお風呂に体験入浴ができるのは市内ではここだけです。システムバスは「ビュート」の1シリーズ。 けれど1シリーズではありますが、その中でも例えば1坪サイズのお風呂で標準定価約200万円から80万円までの幅広い商品構成になっています。 『YAMAHA』のお風呂の最大の特徴は、人造大理石浴槽のグレードと色の多さ。 人造大理石と一口でくくっても、4グレード20色の浴槽カラーがあります。  浴槽の大きさも様々。1.25坪サイズであれば、同じ面積の中で浴槽を大きくする“ワイドバスタブタイプ”と、浴槽はスタンダードな大きさのまま洗い場を広げる“洗い場広々プラン”が選べます。キッチンもそうでしたが、人造大理石のYAMAHA。 同じ人造大理石でもカジュアルなイメージから、高級&重厚なイメージまで素材感とカラーで見事に現しています。  個人的には木材の再生材を利用したエコリアルという壁材が好きです。 少し高額になりますし、どちらかというと和風テイストなシステムバスになりますけれど……。YAMAHAのシステムバスはもうすぐフルモデルチェンジだということですが、他メーカーに先駆けて打ち出したYAMAHAのシステムバスの高級感は不変でした。

ここがポイント!
ミストサウナ/乾式のサウナのような高温での息苦しさがなく、肌や髪、喉にも優しいミストサウナ。YAMAHAはミストサウナの先駆者です。
アクアソニック/浴室専用の音響システム。音響のYAMAHAが造り出すその音は、狭い浴室内で音がこもることなく音のシャワーも浴びれます。
アクアライト/浴室のヒーリングライト。水面に反射する光の揺らぎという自然現象を浴槽で再現し、深い落ち着きとリラックスを与えてくれます。

クリナップ 長岡ショールーム 

クリナップクリナップマップ

ラインナップは上級グレードの「アクリア」と、普及価格帯の「Lバス」。 システムバスの床・壁・天井・浴槽の断熱を、他メーカーは上級グレードのみ標準仕様だったりするのですが、『クリナップ』は全グレードに標準装備です。 個人的にはアクリアのラウンジバスという浴槽が、全身を包み込んでくれるというか、すごく気持ちのいい形の浴槽だと思います。 今、自宅のお風呂を改装するならこのラウンジバスを選ぶと思います。 断熱と並んでクリナップのもう一つの特徴が、システムバスの床。他メーカーの床はFRPという強化プラスチックなのですが、クリナップの床は人造大理石。従来のFRP床に比べて床の凹凸を3分の1まで浅くすることに成功。 それにより汚れにくさ、お掃除のしやすさは飛躍的に向上しています。しかも濡れていても滑りません。また、収納棚や洗面器置き台、水栓などの高さを比較的高めに設定して、腰をかがめての操作をできるだけなくすようなハイポジション設計になっています。  クリナップのアクリアの3つのコンセプトは、“家族のふれあい”“いつもきれい”“心からの安心”だそうです。確かに実際のシステムバスを拝見しますと、3つのコンセプトが上手に表現できていると感じました。 他メーカーとは一味違う、シンプルだけれど都会的な高級イメージを全面に出したアクリア。 ぜひショールームでお確かめください。

ここがポイント!
ウェルカムシャワー/給湯器とあらかじめ繋ぎこんだウェルカムシャワーによる床散水で、温かなお湯で入浴前の床を温めます。また、このシャワーはセットする洗剤とお湯により、浴槽を自動洗浄することもできます。
ヒーリングライトシステム/海の中にいるような青く優しい光が気持ちを静め、幻想的なムードの中で心からの安らぎを与えてくれます。]

日立ハウステック 長岡ショールーム

日立日立マップ

システムバスのラインナップはいっぱいあります。
上級グレードから「ゆとりあん」「エックスポーション」「コキュアス」「NA」と4ラインナップ。ただ、長岡ショールームで実物が見られるのはコキュアスとNAのみです。
ゆとりあん、エックスポーションはビジュアルも価格も浮世離れしてますので、長岡なんかじゃ売れないんでしょうなあ……。
 さて、長岡ショールームで拝見できるコキュアスとNA。特徴的なのが浴槽。
両シリーズとも「くつろぎ浴槽・ラグゼ」「コミュニケーション浴槽・アソビックス」の2パターンの浴槽の形から選べます。
ラグゼはリラクゼーションから来た名前……だと思いますが(違っていたらすいません)、文字通りのくつろぎリラックス浴槽。アソビックスは(これも勝手な想像ですが、お子さんお孫さんと遊びながらの入浴イメージから命名されたのでは……)、子どもさんを中心におじいちゃんやおばあちゃん、パパママと一緒に入浴するファミリー浴槽。
それぞれのご家族構成にあわせて浴槽選びができます。そして、これらの浴槽の床には他メーカーにはないミクロストップなる滑り止め加工が施され、お子さんからご年配の方まで、安心して入浴してもらう配慮がされています。
さらに特徴的なのが、壁材のラインナップの中にある“アートウォール”。好き嫌いははっきり分かれるところではありますが、壁に熱帯魚が泳いでいたりします。
僕個人はあまり好きではありません……。コキュアスのみの搭載になりますが、人造大理石の壁、クアドラ、メタルラインの方が飽きないと思っています。
でも、アートウォールファンも増えているとのこと。一度ご覧になってみてください。
日立のシステムバスは、全国のショールームレディがお客さんの意見を吸い上げてデザインされたそうです。そういった意味では主婦目線のシステムバスと言えるかもしれません。

お薦めオプション
軟水ピタッチ/水道水の中には、髪や肌を痛める硬度分のカルシウムやマグネシウムが含まれています。それらを除去して軟水に仕上げる軟水ピタッチ。髪や肌に優しいだけではなく、湯あかを抑えられるのでお風呂が汚れにくくなります。

システムキッチンに比べると、システムバスはメーカーによる明確な違いがあまりないというのが正直な感想です。
とはいえ、メーカーのデザインの主張、入浴の楽しみ方の提案は少なからず盛り込まれております。まずはショールームで、展示品の浴槽に体を沈めてみてください。
ご家族の感性と琴線に触れるメーカーが必ずあると思います。