ショールームに行こう! システムキッチン編

編集部
前回の「ショールームに行こう!」を読んだ読者の方から、参考になったとのハガキが何通か届いてますよ。
稲 垣
ありがとうございます。今回の取材に対してメーカーさんからタイアップ料だとか、接待は一切いただいておりません。 書きたいことを書かせていただくと宣言した上の取材です。ですから、僕個人の意見だということを再度言わせていただきます。
編集部
メーカーさんもある意味、何を書かれるかドキドキですね。 稲垣さんは元々ダーティーなイメージですのでおっかないでしょうなあ(笑)。
稲 垣
……。さあ、始めますよ。

TOTO(東陶機器)長岡ショールーム

TOTOイメージTOTOマップ

まずは古正寺の『TOTO』ショールームです。 歳がばれそうですが、アメリカのロックバンド(若い方はご存じないかも)である“TOTO(トト)”のグループ名は、ボズ・スキャッグスのバックバンドとして来日した際のメンバーが、どこのトイレに入ってもTOTOと書いてあったので、「日本でヒットするためにはグループ名はTOTOだ!」と閃いてネーミングしたという話は有名です。 それくらい世界的にも有名な日本企業ということですね。  さて、そんな関係ない話は置いておきまして、本家TOTOの第一印象は“真面目”。時代に媚びていないと言いますか、「基本的なことをちゃんとやろうよ」みたいな企業姿勢が、商品からもショールームを案内していただいたアドバイザーさんからも感じられます。 システムキッチンのラインナップは上級グレードから「キュイジア」「レガセス」「スタイルF」と3ラインナップ。キッチンにおいてTOTOの売りは、“お手入れのしやすさ”にあります。 基本的に汚れをためない形やデザインにして、もし汚れたとしてもできるだけ簡単に汚れを落とせ、お掃除を“する気”になるキッチンがコンセプトです。

ここがポイント!
掃除の一番の難的、レンジフード。このレンジフードからフィルターをなくした「スーパークリーンフード」を採用。洗濯機の脱水槽のように、遠心分離作用で油分を簡単に集めます。その油受けは月に一度の掃除で十分だそうです。確かに手入れは超簡単そうです。
シンクはステンレスに「ラクピカコート」なる、汚れを寄せ付けにくいテフロン加工のような加工が、シンク底面だけでなく側面にも施してあります(他社は底面だけが多いそうです)。
キッチンのラインナップはドルチェとベリー。ドルチェは名前からして高級です。
“楽してキレイ”なシステムキッチンが、比較的お手頃な価格設定されてます。お手入れを第一に考えられているために、デザインもすごくシンプル。個人的にはあっさりしすぎな印象は受けます。「キュイジア」「レガセス」に搭載可能なエポキシ樹脂系人造大理石。360℃耐熱で、飛行機の尾翼の材料にも使われています。半透明なクリスタルカウンターは清涼感、清潔感たっぷりでキレイです。一度ご覧になってみてください。

サンウェーブ工業 長岡ショールーム

サンウエーブサンウエーブマップ

次に伺ったのは『サンウェーブ』です。展示スペースは80坪。キッチンを実際に使って体験できたり、各種イベント用のスペースとしても利用している“キッチンスタジオ”が17坪。広いです。キッチンのラインナップはたくさんあります。 上級グレードから「センテナリオ」「ピット」「シェルトBM」。その他に少し特異性はありますが、オールステンレスの「凛」「アクティエス」。そしてセカンドキッチン用の「ティオU」。ゆとりのスペース配置で、世代別の空間提案を体感いただけるレイアウトになっています。  サンウェーブに“御社のキッチンを一言で表してください”とお聞きしたところ、「お客様の声、ご要望の集合体」という意外な言葉が返ってきました。ユーザーの要望とメーカー側の実験、研究でわかったことは即、商品にフィードバックさせるそうです。 キッチンに対しての不満の多くは“作業スペース”の狭さだそうです。 サンウェーブはキッチンの間口を広くすることなく、この作業スペースの確保を目指しています。

ここがポイント!
ドアポケット/包丁も菜ばしも、らくらく取り出し。
クイックポケット/目の高さに調味料がまとめてしまえる(収納できる)
スライドパレット/引き出すだけで調理スペースが増やせる。
クイックパレット/便利な仮置きスペース。
スイングポケット/対面キッチンにはまな板が置けて、布きんが干せて、しかも隠せる。

INAX

INAXINAXマップ

ショールームにお邪魔するのも『INAX』で6軒目ですが、なぜかこのショールームが一番居心地がいいです。 空間にメリハリがあるといいますか……けれど、それだけではないことに気がつきました。 INAXのショールームはキッチン、お風呂、洗面台といった他のメーカーさんと同じ商品構成以外に、便器や高級外壁材、タイルが展示してあります。 おそらくは、このタイルの使い方が空間に気持ちよさを与えて、居心地がよいショールームになっているのではないかと思いました。水回り機器だけでなく、外壁やタイルも同時に見学できてしまうショールームはINAXだけです。  キッチン周りの壁といえば、昨今は専用のキッチンパネルとなっていますが、INAXは元々はタイルメーカーですので、キッチンパネルの代わりにタイルを張ってある展示が多いようです。 パネルより汚れやすい、手入れが大変というイメージはつきまといますが、やはりパネルではタイルの持つ高級感と存在感は表現できません。 キッチンのラインナップは「グランピアッセ」「イスト」の2シリーズ。 全キッチンメーカーの中で唯一、キッチンのカウンターをタイル張りのトップにできます。 好き嫌いは当然あると思うのですが、タイル張りのトップがいいからINAXのキッチンを選ぶという方も少なくないそうです。

ここがポイント!
調理汚れ、油汚れに強いバリアコートワークトップ。
ステンレスの上にセラミックコーティングを施されたエクセラガードシンク。
今のイチオシは手を触れずにセンサーで水道の開け閉めをするタッチレス水栓。

今や長岡の中心ともいえる古正寺地区のど真ん中にショールームはあります。 そのショールーム自体の気持ちよさ、清々しさを体感してご覧になってください。 きっと他メーカーのショールームでは味わえない感覚がお分かりになると思います。  前回の3社と同じく、「ゆっくりとご案内させていただくには事前にご連絡をいただいたほうがありがたい」と各社とも仰ってましたが、まあどこのメーカーに決めるかわからないのに予約までしたくないという方は、ふらりと立ち寄っていただいて構わないと思います。

今月の余談

さて、とんでもなく場違いな余談になりますが、この原稿を書いているのは8月9日です。61年前の3日前、つまり8月6日に広島にリトルボーイと名づけられた原爆が投下されました。
そして61年前の今日、8月9日。長崎にファットマンと名付けられた原爆が投下されます。
 つい最近、あるインターネットの「60年目の証言」というサイトで、長崎での被爆体験者の方が書かれた「枯れない涙」という投稿を拝読しました。
僕などがどうのこうの言うのはとても失礼だと思いましたので何のコメントもいたしませんが、もしお時間があれば検索して読んでみてください。