ショールームに行こう! システムキッチン編

稲 垣
今月から数回に渡り、長岡市内にショールームを持つ設備機器メーカーさんのショールームを巡り、各社の売りや特徴を僕なりのレポートいたします。
編集部
新築やリフォームをお考えの方には有益なレポートですね。でもまさか、紙面のネタがなくなってきたから思いつきでショールーム巡りをされた訳ではないんでしょうね?
稲 垣
……。さ、今月はシステムキッチンのカテゴリー第一弾として、3社をご紹介いたします。紙面の関係で箇条書きにする部分もありますがご容赦ください。

ヤマハリビングテック 長岡ショールーム

YAMAHA YAMAHAマップ

さて、まずは長岡市川崎にある『ヤマハリビング長岡ショールーム』から行ってみましょう。  ♪♪まぁぶるしんくはキズがついても……すぐきえるぅ〜〜♪♪  お洒落なヤマハのイメージとはかけ離れたテレビCMの唄をお聞きになった方も多いのではないでしょうか?  ショールームの造り方は、空間提案型ショールーム。約19畳のLDKを再現しているコーナーがあります。キッチン単体を見ても空間はイメージしづらいという観点から、生活の中心であるLDKを再現。キッチンを含めた空間の広さを体験していただこうということですね。 その中のキッチンで実際に料理を作ってみたり、隣の1.25坪のお風呂に体験入浴ができるということです(要予約)。  長岡市内で体験入浴のできるショールームは(恐らく)ヤマハだけだと思います。さて、ヤマハのキッチンの最大の特徴はマーブルシンク。 「人造大理石(以下、人大)のヤマハ」と胸を張るだけありまして、キッチントップもシンクも全部人大。従来はトップが人大でもシンクはステンレスだったのですが、ヤマハはシンクも人大にしてトップとシンクの継ぎ目をなくしてしまいました。大ブレイク中ですので一見の価値はあります。  最初はキッチンにスピーカーつけて何が楽しい?……と思いましたが音を聞いて納得。 ちゃちなオーディオはいらないかもしれません。さすが音響のヤマハ。ラウンドタイプのキッチン、いい! お洒落! でも……高けぇ……。

ここがポイント!
人造大理石のマーブルシンクで、汚れの入り込む溝は皆無です。
マーブルシンクは傷がついても紙やすりでこすれば直ぐに消えてしまいます。
キッチンのラインナップはドルチェとベリー。ドルチェは名前からして高級です。
ラウンドタイプにのみ搭載可能なキッチンサウンドシステムはちょっと感動。音がいい。

クリナップ 長岡ショールーム

クリナップクリナップマップ

次に伺ったのは古正寺にある『クリナップ』のショールームです。 商品よりもまず感動したのがショールームそのもののコンセプト。入ってすぐ左に、従来型のキッチンと、収納力たっぷりの新型キッチンが設置してあり、現在ご使用のキッチンの問題点解決型(ソリューション型と言うそうです)の造りこみになっています。 ショールームの見ていただきたい順路まであります。ただ、僕が一番感心したのは小さなお子さんが目を放した隙に外に出てしまわないように、自動ドアのタッチセンサーが随分と高い位置にあります。これなら外に逃げていけない(笑)。お父さん、ここは珍しく喫煙室がありますよ!  そして、お子さんが退屈しないように宝探しクイズゲームなるものがあります。ショールーム内のどこかに隠されている4つのクイズを探し出し、それに答えるとお菓子と交換してくれるというものです。まあ、ショールーム自体が他社より広いからできるのかもしれませんが。 キッチンはSS、クリンレディ、キャプランと3シリーズです。SSはオールステンレスのキッチン。三条の水害の際、水に浸かってしまったキッチンを洗って再利用したお宅があるそうですが、オールステンレスのSSのなせる業といえますね。 クリナップは元々ステンレスメーカーですから、一番の強みはステンレスだと思います。

ここがポイント!
ステンレス製のスーパーサイレントEシンクはびっくりするほど静か。汚れにくく、たとえ汚れてしまっても掃除が簡単な加工がしてあります。
人造大理石製のアクリストンシンクもあります。継ぎ目もありません! ただ、光沢がありすぎて細かいキズが目立たないかな? まあ、傷がついても簡単に落とせますけどね。
フルスライド収納(クリナップではフロアコンテナと呼ぶ)の先駆者。
収納力と静かさ(シンクだけでなく、扉の開閉音も)は、他メーカーの追随を許しません。

日立ハウステック  長岡ショールーム

日立日立マップ

3軒目は蔵王にある『日立ハウステック』です。正直、ショールームは狭いです。 僕は一昔前の日立のキッチンはいい意味でも悪い意味でも“平均的”だと思っていました。 けれど今はまったく違います。キッチンのラインナップは「トゥルリオ」と「エクセリアL」。この上級グレード、「トゥルリオ」のアンサンブルカウンターが新しい。 キッチンを一つの家具ととらえる考え方は各メーカー持っていると思うのですが、日立のアンサンブルカウンターは家具としてのキッチンの明確な答えだと思いました (デザイナーがそう意識していたかどうかはわかりませんが) 。 家具の様なキッチンではなく、キッチンのような家具。それがアンサンブル(合奏)カウンターです。  展示の中でもう一つ目を引くのが、同じく「トゥルリオ」のワークフロント収納。 アンサンブルカウンターが家具であれば、ワークフロント収納はキッチン=厨房機器の基本的ライン。けれど、オープンキッチン全盛の現在、通常の対面式とは明らかに異なる、機能的、衛生的、効率的に作業スペースを隠す。そのコンセプトが感じられます。 アンサンブルカウンターとワークフロント収納は年齢層により好みの分かれるところですが、生活、あるいはキッチンを使う奥様ご自身を一番イメージしやすいのは、実は日立なんではないかと思いました。それはひとえにコンセプトが明確だから。 その明快さこそが日立ハウステックの売りなのではないかと感じました。

ここがポイント!
ナノテクノロジーを利用した汚れも傷も付きにくく、お手入れ簡単なナノテクトコーティングシンク。もちろん、静かで水ハネしにくい構造です。
キッチン収納部の底板はEBボードなる、ステンレスより傷つきにくい材質です。
開き戸はもちろん、引き出しも地震時にロックの掛る機能つき。他メーカーのロック解除方法のように荒っぽくありません。
開き戸が「バタン」と閉まらないソフトダンパー。

今回お邪魔した3社とも、それぞれの個性や主張があるわけで、どこがどう優れていると申し上げることはできません。 けれどその各社少しずつ違う主張こそが、家づくりやリフォームをお考えの皆さんが選択される際の指標となるはずです。敷居が高いと考えずに、ショールームにいらしてみてください。 必ず新しい発見や感動があります。各社とも同じことを言われていたのは、土曜・日曜にお越しいただく際は、事前にご連絡していただいたほうがゆっくりご覧になれるそうです。 追記 僕が実際にショールームに伺いお話を聞き、実物を見て感じたことと、各社のセールスポイントをまとめました。あくまでも僕個人の視点なので悪しからず。次回はシステムキッチンの2回目をお届け(メーカーさんから激しいクレームがなければ)するつもり……です (笑) 。