家の印象と色の関係

外観画像

 家を新築したり、リフォームしたりする時に一番悩まれるのが『色』だと思います。 床の色、壁の色、カーテンの色等々、家の外も中も色に溢れ、その色で印象ががらりと変わってしまうので、色は家の印象を決める重要なファクターです。  そこで今回は色の話。ただ、色には個人の好き嫌いもありますし、私個人的にはセオリー通 りに配色してしまうと面白みに欠けると思っています。 ですから設計者やコーディネーターに相談されて、提案してもらった上で最後はご自分の感性で決められて構わないのではないかと思います。 では、そのお手伝いのために色についての雑学を。

色には温度がある!

青い壁と赤い壁

色に温度があるのを御存知ですか? 温度があると言っても実際に色によって表面 温度が違うわけではなくて、人間が感じる温度です。 広さや光の入り方をまったく同じ条件にした二つの部屋に、赤い壁紙と青い壁紙を張ります。当然室温も同じです。 しかし、部屋に入った人の温度の感じ方は青の部屋より赤の部屋のほうが3℃程度高く感じるという実験結果 は有名な話です。 色には寒色系の色と暖色系の色があります。寒色には青、白などがあり、氷や冬といったイメージの寒そうに感じる色です。 暖色には赤、オレンジ、黄色など、火や夏のイメージの暖かそうな色です。緑や紫などのどちらとも言えない色を中性色といいます。    私個人的には夏冬問わず、どぎつくない程度の暖色系をお薦めしますが、ご自分で選ばれると暑い夏に選ぶと寒色系、寒い冬に選ぶと暖色系に片寄る傾向は多くのお客様にみられました。

黒玉と白玉

色には重さもある!

ここに真っ白なボールと真っ黒なボールがあるとします。 当然ながら同じ大きさのボールです。どちらが重そうに見えますか? 100人中95人は黒と答えるはずです。 そう、色にはその印象により重さを感じさせる力もあるのです。 これは色の明度(めいど・色の明るい、暗いの尺度です)が高い(明るい)色ほど軽く見え、明度が低い(暗い)色ほど重く見えるからです。 ですので、壁に比べて天井の色を極端に濃くしてしまいますと、頭を押え付けられるようにズシッと重さを感じてしまうので極端な色の差は避けた方が無難です。

色で興奮!

色には彩度(さいど・鮮やかさの尺度。明るい赤や暗い赤などの違いです)もあります。 例えば暖色で彩度の高い(鮮やかな)赤などは興奮感を与えます。 逆に寒色や中性色で彩度の低い(鮮やかでない)色、例えば深緑などは沈静色と呼ばれ、心理状態を落ち付ける作用があると言われています(私は深緑と言う色自体あまり好きではないので、落ち付きませんが)。 部屋の壁のどこかにワンポイントで別の色を配色したい場合の参考にしてください。

進出色と後退色

ドア

外観

迫る色と、遠ざかる色

同じ距離にあるのに、近くにあるように感じる色と、逆に遠くにあるように感じる色があります。 迫る色を進出色、遠ざかる色を後退色と言います。 ごく一般的な色に限れば、赤やオレンジ色などの暖色や明るい色は進出色、寒色や暗い色は後退色です。 またほとんどの進出色は膨張色とも呼ばれ、物を大きく見せます。 逆に後退色は小さくみせるため収縮色と呼ばれます。 ただ、膨張色や収縮色は寒色暖色の違いよりも明度(明るさ)の要素が強いのです。 一番明度が高い白は膨張度が高く、明度の低い黒は収縮し、引き締まって見えます。
  ここで考えてみてください。部屋の壁や天井を全部真っ白にしたらどうなりますか?  白は明度が一番高いので明るくは見えます。が、明度が高い分、膨張色なので、部屋を狭く見せてしまいます(あくまでもベージュやオフホワイト等との比較の話ですが)。部屋を明るくしたいのなら白は正解です。 しかし、決して広くは感じませんし明るい色は反射もします。目が疲れやすいかもしれませんので、お子様の勉強部屋には不向きと言えるかもしれません。
  とは言え、最初に申し上げた通り設計者やコーディネーターの言いなりにならず、かといって全部ご自分で決めようとはせずに、提案してもらい相談をしつつカラーコーディネートしてみてください。 家造りはご自分自ら楽しまなければ絶対に損です。大いに楽しんでください。

トップへ 次へ